東倉里長距離ロケット、試験打ち上げ準備状況
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.11 08:11
北朝鮮が平安北道東倉里(ピョンアンブクド・トンチャンリ)のミサイル発射場(西海衛星発射場)で長距離ロケットの試験打ち上げを準備する状況を見せていることを受け、実際の発射につながりかねないとの懸念が提起されている。北朝鮮は過去に長距離ロケット試験発射時に平壌(ピョンヤン)郊外周辺の山陰洞(サンウムドン)工場でロケットエンジン燃焼実験をした後に部品を組み立ててロケットの各段を製作し、これを列車で東倉里に運んで最終組み立てを行い打ち上げた。匿名の韓国政府当局者は「北朝鮮が過去に長距離ロケットを打ち上げた時と似た動きを見せている。韓米情報当局が綿密に監視中だ」と話した。これに先立ち米国公営ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)とCNNなども8日、「北朝鮮が近くミサイルや衛星用ロケットの発射を準備するような動きが見られる」と報道した。
韓米情報当局は最近北朝鮮内の2つの兆候に注目している。当局はまず北朝鮮が最近中国など友邦から直接的・間接的に衛星技術を持ち込んで人工衛星を製作した可能性を鋭意注視している。当局者は「北朝鮮が人工衛星を打ち上げたと主張したのは2016年のいわゆる『光明星4号』が最後。北朝鮮はその後ハッキングまたは他の国との非公開の協力を通じて実際に人工衛星技術確保に注力しており、最近は初歩的な形態の観測用人工衛星を製作したという情報がある」と明らかにした。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が米朝首脳会談決裂後に米国を相手に武力示威をしながらも実際の人工衛星を打ち上げる方式で米国の鋭鋒を避けようとする可能性だ。